今日世界各地で広く利用されているデジタルシネマパッケージ規格である SMPTE DCP について、その運用上の制約を規定する 『SMPTE DCP アプリケーションプロファイル』 (SMPTE RDD52) が無料で公開されました。
通常 SMPTE の規格は有料にて販売されていますが、SMPTE DCP の市場普及を促進すべく、長らく ISDCF から SMPTE に対して働き掛けを続けてきた結果、遂に無償公開の運びとなりました。関係者の努力に感謝です。
投稿者: Yoshihisa Gonno
デジタルシネマ黎明期の2005年から国内メーカーで初のデジタルシネマ上映システムの開発をリード。その当初からハリウッド周辺の技術関係者との交流を深め、今日のシネマ技術の枠組みづくりに唯一の日本人技術者として参画。
2007年から5年間、後発メーカーのハンディキャップを覆すべく米国に赴任。シネマ運用に関わるあらゆる技術課題について、関係各社と議論、調整を重ねながら、自社システムの完成度を高め、業界内での確固たる地位を確立。
2015年からは技術コンサルタントとして独立。ハリウッドシネマ業界との交流を続けながら国内のシネマ技術の向上に向けた活動を続けている。
2018年から日本人唯一の ICTA(国際シネマ技術協会)会員。
プライベートでも「シネマ」をこよなく愛し、これまでのシネマ観賞(劇場での映画観賞)回数は1500回を優に超える。
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色々と新しい話題に関する予報も出ていただけに大変残念ですが、引き続き業界内の動きをフォローしていきたいと思います。
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