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デジタルシネマ 名前付け規則 / はじめに (日本語訳)

Dolby Atmos をご利用中の方へのお知らせ

Atmos用DCPの名前の付け方が変更されます!

SMPTE規格の没入型音響を表す IAB になります。

すべてのAtmosシステムは IAB データを再生することができます。

DCPを制作する多くの会社が Atmos ラベルの使用をやめ、IAB ラベルだけを使用することを予定しています。

すでにデジタルシネマ名前付け規則に慣れ親しんでいる方は、をクリックして全般的な注意事項をご覧ください。

このサイトは、デジタルシネマの上映に関わる全ての方が、DCPに名前を付けたりDCPを探し出したりする際に、デジタルシネマ名前付け規則の使い方を理解できるように作られています。

このサイトの情報は、ある上映作品の特定のバージョン (5.1ch版、7.1ch版、字幕版、吹き替え版など) に固有の CPL を表す文字列を生成するために使用します。 この文字列は CPL の ContentTitleText に埋め込まれます。今日、ほとんどのシネマサーバーとTMSはこの文字列を表示し、ユーザーはこのサイトの情報を利用して ContentTitleText の文字列を解読します。これからもこの仕組みは変わりませんが、今後は上映作品の特定のバージョンに関する情報をより的確にユーザーに伝えるために、直接CPLメタデータを使用するシステムも現れることでしょう。

この文字列は他にも様々な場面で使用されます。CPLの ContentTitleText として使用されるのに加えて、同じ CPL の AnnotationTextPKLAnnotationText にも使用されます。これらは全て完全に一致しなければなりません。 もし一つでも一致しなければ、エンドユーザーたちを混乱させてしまうかも知れません。

名前付け規則のどの項目も省略することができません。システムによっては “_” (アンダースコア) の数で項目を識別するものもあります。(推奨できませんが存在します。) もし該当しない項目がある場合には “NULL” を入力しましょう。

現在、この名前付け規則に頼る代わりに、SMPTE規格のCPLメタデータを利用するように移行を進めています。デジタルシネマ名前付け規則に含まれるすべての項目はCPLメタデータに入れなければなりません。 CPLメタデータは今日(2018年1月)SMPTE版で配給されている上映作品に埋め込まれています。 実際、CPLメタデータには名前付け規則に含まれる情報よりも詳細な情報が機械が自動的に処理できる形式で埋め込まれています。このウェブサイトには、名前付け規則とCPLメタデータの両方に関する情報が含まれています。

デジタルシネマ名前付け規則は新しい項目を追加するとともに既存の項目を修正しながら進化しています。 ISDCFは名前付け規則を変更する際の調停役を担っています。 通常、変更に対する要望は digitalcinemanaming@isdcf.com で受け付けており、ISDCF会合で話し合われます。すべての重要な変更はISDCFでの議論を通してのみ行われます。

デジタルシネマ名前付け規則全体図
デジタルシネマ名前付け規則 V9.6.2

『デジタルシネマ名前付け規則』は業界内の有志によって作られた推奨で、人が読んで分かる情報を提供できるように作られました。一方、上映システムは、自動処理のためにこの情報を使用すべきではなく、名前付けの不備が原因で上映に問題を起こしてはなりません。

問題点:

デジタルシネマシステムの中には表示する文字数に制約があるものがあります。上映作品の名前が長い場合、多くの情報が切れてしまったり、画面をスクロールしなければ見えないことがあります。このため沢山の上映作品がある場合、所望の作品を探すのが困難になります。同じ作品名の予告編と本編がある場合、特に困難を極めます。

もし上映作品本編のDCPに以下のような名前が付いていたとします。

Pirates_Of_The_Caribbean_At_World's_End_Feature_2.39_English_Spanish_subtitles_United_States_Rated_PG-13_5.1_Audio_2K

この時、デジタルシネマサーバーが40文字しか表示できない仕様であれば、次のように表示されます。

Pirates_Of_The_Caribbean_At_World's_End_

これは本編でしょうか?予告編でしょうか?画角はビスタ でしょうか?シネスコでしょうか?字幕版でしょうか?吹き替え版でしょうか?これでは誰にも分かりません。

解決策:

映画会社各社とISDCFはCPLの ContentTitleText に使用する文字列として『デジタルシネマ名前付け規則』を作りました。

名前付け規則に詳しくない人のために説明すると、これには二つの目的があります。:  1) できるだけ多くの情報が見て取れるようにする、そして 2) その情報を決められた順序で(決められた欄に)表示する。その結果、劇場では簡単に必要な情報を見付けられるようになります。これを実現するために、殆どの情報は短縮表記(必要であれば作品名も)。そして、殆どの短縮表記は画一的に規定されています。  (上記図解参照)

凡例: 下欄の例では、SMPTE-DCPのCPL Metadataに含まれる情報と等価な内容が、名前付け規則の文字列に含まれることを示しています。

CPLの内部 (SMPTE DCP版)

DCPの作品名は //ContentTitleText に表記されています。: (歴史的にここにはデジタルシネマ名前付け規則の文字列を入れます。)

<CompositionPlaylist xmlns="http://www.smpte-ra.org/schemas/429-7/2006/CPL">
  ...
  <ContentTitleText>AliceWonder_FTR-1_S_EN-LAS_US-13_51_2K_DI_20060607_TDC_OV</ContentTitleText>
  ...
</CompositionMetadataAsset>

一方、作品名は //Reel[1]//FullContentTitleText にも表記されています。:

<CompositionMetadataAsset xmlns="http://www.smpte-ra.org/schemas/429-16/2014/CPL-Metadata">
  ...
  <FullContentTitleText language="en">Alice In Wonderland</FullContentTitleText>
  ...
</CompositionMetadataAsset>

追記: ContentTitleText には作品名に加えて各種技術情報が含まれるのに対して、FullContentTitleText には実際の作品名だけが含まれます。(言語属性はオプション)

(ISDCFメインサイト)更新履歴:

  • 2020/09/24 – MOS識別子を追加し全体図をV9.6.2に更新。
  • 2020/06/25 – 制作設備リストをGoogle Sheets から GitHub レジストリに変更。
  • 2020/06/25 – DCNCページを WordPress による管理に移行。
  • 2019/07/14 – 付録4の D-Box を DBox に変更。全体図をV9.6.1に更新。
  • 2019/02/20 – IAB識別子を追加し全体図をV9.6に更新。 付録12:CPLメタデータを追加。付録3:コンテンツタイプを更新。
  • 2018/09/12 – PDF版を追加。
  • 2018/01/03 – 『名前付け規則』から『CPLメタデータ』に移行を進めている説明と記述例を追加。『名前付け規則』は業界内の慣例であり標準規格ではないことを明記。(エクレアカラー識別子を追加。スペル修正。全体図をV9.5に更新。)
  • 2017/10/21 – 手話言語識別子を追加して全体図をV9.4に更新。

日本語訳に関するお問い合わせ: contact@cinematechnology.jp