昨年公開された DCI の新認証規格 CTP 1.4.1 に基づく HDR Direct View Cinema Display(直視型シネマディスプレイ)が初めて認証されました。
今回認証を受けた直視型シネマディスプレイは CINITY ブランドで知られる China Film Technology 社の製品 CFL-10 です。
組み合わせて使用されたシネマサーバーは2019年に旧規格 CTP 1.2 で認証を受けている GDC 社の SR-6400C ですが、今回新規格 CTP 1.4.1 での追試験を受けた上で、上映システムとしての認証試験に臨んだようです。
実際の劇場への導入、対応作品の普及など課題は残されているものの、まずは新規格に準拠する製品群のスタートを切ったといえるでしょう。
関連情報(すべて英語サイト):
DCI 認証規格 – Compliance Test Plan (CTP)
https://www.dcimovies.com/compliance-test-plan
DCI 認証規格 – CTP 1.4.1
https://documents.dcimovies.com/CTP/release/1.4.1/
HDR 直視型シネマディスプレイ認証取得機器
https://www.dcimovies.com/compliant-equipment?class=hdr-direct-view
これまでの同社製品の普及状況から推測すると、当面は中国国内から普及を始めると思われますが、対応する劇場数や作品数で世界的に先行する Dolby Cinema とどのように棲み分けできるのか、さらには直視型ディスプレイの劇場上映の音響の課題に対してどのような対策が講じられるのか、注目しておきたいところです。