名前付け規則の配給地域とレーティングの項目は2文字から6文字で構成されます。最初の2文字は配給地域を表します。これは ISO 3166-1 の国コードに準拠します。ハイフンに続く2〜3文字がある場合はその地域のレーティングを表します。
例えば、US-13
は米国での本編のレーティング PG-13 を表します。
一方、GB
と RB
はそれぞれ米国の予告編のレーティング Green BandとRed Bandを表しています。GB
は MPAA がすべての観客に見せることを承認した予告編であることを示しますが、この作品の本編のレーティングを示すものではありません。
他の地域に配給される作品については各地域毎のレーティング規則に従う必要があります。
注記: MPAA の指示によると、GB
であることを表す「緑の画面」は各予告編DCPの冒頭に埋め込まなければなりません。「緑の画面」だけを一つのCPLとして個別 の予告編に(勝手に)付加してはなりません。(訳者注:日本は対象外)
世界共通の配給版では地域とレーティングの項目を以下のように表記することができます。:
INT-TD
国際版字幕付き
INT-TL
国際版字幕なし
注記: 字幕がない版では言語コードとしてよくXX
が使用されますが、レーティングがない場合にレーティングの項目でXX
を使用してはなりません。これはX
(成人指定)と間違われる可能性があります。
CPLの内部
配給する地域は//Reel[1]/CompositionMetadataAsset/ReleaseTerritory
に表記されます。
<CompositionMetadataAsset xmlns="http://www.smpte-ra.org/schemas/429-16/2014/CPL-Metadata">
...
<ReleaseTerritory>US</ReleaseTerritory>
</CompositionMetadataAsset>
レーティングは//RatingList/Rating[n]
に表記されます。
<CompositionPlaylist>
...
<RatingList>
...
<Rating>
<Agency>http://www.movielabs.com/md/ratings/GB/BBFC/1/12A</Agency>
<Label>12A</Label>
</Rating>
...
</RatingList>
...
</CompositionPlaylist>
追記:
- 配給地域として使用できる値は
scope
属性値で示される規定により決まります。DCPを受け取るシステムはscope
属性の値によりReleaseTerritory
にどのような値が入るのかを知ることができます。例えば、デフォルト値 (http://www.smpte-ra.org/schemas/429-16/2014/CPL-Metadata#scope/release-territory/UNM49)が 使用された場合、IETF RFC 5646 Language SubtagRegistryに規定される値だけが許されます。将来的には規格や個々の団体で新たなscope
属性に付随する値を定義することができます。DCPを受け取るシステムが未知のscope
属性を検知した場合、どのような地域名が存在するかを判断する ことはできませんが、値をそのまま表示すべきです。 言い換えると、例えば FullContentTitleTextという名前の作品が作成者に完全に委ねられたとしても、ReleaseTerritory
の値はscope
属性により特定される規定のコード群の中から選ばれることになります。 デフォルトではこれらの値はIETF RFC 5646により規定されます。RFC 5646によると付録2abに表記されるすべての地域コードが許可されない上に、INT
も許可されません。 - 配給地域コードは大文字で表記すべきです。
- レーティングとして許される値は
Agency
要素に示される機関(レーティングシステムごとに割り当てられたURI に紐付けられる)により管理されます。 全世界共通のレーティングシステムは存在しませんが、手頃な代替方式としてMovieLabs Common Metadata Ratings(殆どのレーティングシステムをカバーできる)を使用することもできます。 13
,RB
,GB
は MPAAのレーティングでは許可されません。13
は”PG-13″に相当します。MovieLabs Common Metadata Ratingsの方式では、RB
とGB
はAgency
要素にURIhttp://www.movielabs.com/md/ratings/US/MPAAT/1
を使用することで使うことができます。
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