世界的に明るい話題が出てこない映画業界ですが、米国最大手の映画館チェーン AMC Theatres が破産手続きに向けた検討に入った模様です。
関連報道:
- The Hollywood Reporter: AMC Theatres “Bankruptcy Appears Likely,” Analyst Says
- New York Post: AMC theaters in talks to hire bankruptcy law firm Weil Gotshal amid coronavirus shutdown
AMC Theatres (American Multi-Cinema) といえば 2016 年に Carmike Cinemas を取得した結果、Regal Cinemas を抜いて全米最大の映画館チェーンとなったのが記憶に新しいところです。
北米ではほぼ独占的に Dolby Cinema を展開するなど、新技術の導入においても積極的でしたが、新型コロナウイルスの影響で全米 630 の劇場の休館を余儀なくされています。
経営陣としては6月中には再開に漕ぎ着けたいと意欲を示しているようですが、殆どの劇場が再開の見通しの立たないショッピングモールにある上に、大きな興行収入を見込むことのできる大型作品が軒並み公開延期となっており、未だ経営の先行きが読めない中で、今後の対応についての助言を得るために破産手続きの専門家を雇い入れた模様です。
まだ確定的ではありませんが、映画館チェーンとして何らかの再編成は避けられないだろうと見られています。