漸く首都圏他、大都市圏を対象とした緊急事態宣言が発効し、対象地域の映画館はほぼ全館長期休業を余儀なくされることになりそうです。
シネマ業界に与える影響は各国と同様に甚大なものになることが懸念されますが、業界団体が先導する欧米諸国とは異なり、国内のシネマ業界に対する具体的な救済措置が見えないままでの全面休業になりそうなのは心苦しい限りです。
経営面での懸念もさることながら、前回触れた上映システムの再稼働に対する備えも真面目に取り組んでおく必要がありそうです。
通常の使用下では問題なく連携して動作していても、長期間電源から切断された状態から再起動する際には、設置時と同じような注意や作業を要することもあります。
デジタル家電の電源を入れるのとは訳が違うのです。
感染騒動が治り映画館を再オープンできることになっても、最悪の場合、上映システムが正常に動作しないという事態が懸念されます。
起きてしまうとかなり厄介なのはセキュリティーモジュールの電池切れで、この内蔵時計が初期化されてしまうと、顧客自身の手で正常動作に復帰させることはできなくなってしまいます。
「新型コロナウイルスによる影響、続報」から抜粋
これまでに各地の業界コミュニティ、メーカー各社から公開されている注意事項へのリンクが ISDCF の関連ページにまとめられていますので、以下に転記しておきます。(残念ながらすべて英語での資料となります。)
業界コミュニティーがまとめたリンク集
- CTC (Cinema Technology Community):
- Film-Tech Cinema Systems:
- Small Cinema Owners Association:
メーカー各社から提供された資料
- Cinionic/Barco:
- Christie:
- Dolby:
- GDC:
- HOLOSOUND Immersive audio equipment:
- NEC:
- Qube:
- QSC:
- Sony:
以上は各社から自発的に提供された情報ですが、これらに含まれていないメーカーに関しては個別に事前に問い合わせおく必要がありそうです。
特に中小の劇場様方が一日も早く無事再稼働されることを願ってやみません。