RGB レーザー方式によるシネマプロジェクターで業界をリードしてきたクリスティーですが、初の一体型となるモデル (CP2315-RGB) で DCI 認証を取得しました。
DCI の発表によると、何を勘違いしたのか “CP2315-RGB Digital Cinema Display with Media Block” と書かれているのですが、この機種は昨今話題の直視型シネマディスプレイではなく、RGB レーザー光源による投影型のシネマプロジェクターです。
投影用の光源として半導体レーザーを使用したシネマプロジェクターが本格的に市場に出回りはじめて三年余りが経ちました。
これまでの製品ではプロジェクター本体の周りに巨大な冷却装置がまとわり付いてくるのが悩みのタネでしたが、この製品ではプロジェクター本体の筐体にスッキリ収めるという画期的な設計を実現したそうです。これで導入を検討する劇場にとっては大きな懸念材料がひとつ払拭されることになるでしょう。
今回 DCI 認証を受けたのは 2K 解像度、13,500 ルーメンという比較的小さいモデルですが、近日中には高輝度 20,000 ルーメンのモデルと 4K 解像度、25,000 ルーメンのモデルの認証も控えているようで、劇場の用途に応じた選択肢もできそうです。
この一連のシリーズでは映像処理の心臓部であるメディアブロックも更新し、これまでの Christie® Solaria™ から Christie® CineLife™ に改めて、新たなシリーズとして市場に投入するそうです。
競合各社が蛍光方式を併用した廉価版レーザープロジェクターを売り出す中でも RGB レーザー方式にこだわり続けてきたクリスティーとして面目躍如のシリーズとなるでしょうか。