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デジタルシネマ名前付け規則 オンラインチェッカーのご案内

劇場で上映素材を見付けやすいように DCP のファイル名はデジタルシネマ名前付け規則 (DCNC) に則って付けることが推奨されますが、適切な名前が付けられたかどうかをチェックするのは容易ではありませんでした。

そこで、海外の利用者向けにオンラインチェッカー(英語版)をご提供してきましたが、概ね問題なく動作することが確認できましたので、この度国内向けにもご案内します。

こちらのリンク (DCNC ContentTitleText Sanity Checker) よりお試しください。

Google Translate を掛けても動作はしますが、残念ながらシネマ技術用語の日本語訳としては実用レベルとは言えません。

それでも、基本的な問題の有無を簡単な操作で確認できるだけでも、DCP を制作する方々に有用であると考え、敢えてご案内することにしました。

ご質問、コメントなどありましたら contact@cinematechnology.jp までお寄せください。

  • DCP パッケージャーにはファイル名を自動的に生成するものもありますが、最新の名前付け規則 (DCNC) に対応していないこともあります。このオンラインチェッカーは最新の DCNC の登録情報を参照しながら検証しますので、DCP リリース前の確認にご利用ください。
  • デジタルシネマ名前付け規則 (DCNC) は SMPTE DCP か Interop DCP かにかかわらず、すべての DCP の名前付けの際に準拠することが推奨されています。
  • SMPTE DCP には DCP 内部に自動処理のための詳細なメタデータが埋め込まれますが、名前付け規則は人の目で簡易的に確認するための手段であり、DCP 内のメタデータを補足するものです。

作成者: Yoshihisa Gonno

デジタルシネマ黎明期の2005年から国内メーカーで初のデジタルシネマ上映システムの開発をリード。その当初からハリウッド周辺の技術関係者との交流を深め、今日のシネマ技術の枠組みづくりに唯一の日本人技術者として参画。
2007年から5年間、後発メーカーのハンディキャップを覆すべく米国に赴任。シネマ運用に関わるあらゆる技術課題について、関係各社と議論、調整を重ねながら、自社システムの完成度を高め、業界内での確固たる地位を確立。
2015年からは技術コンサルタントとして独立。ハリウッドシネマ業界との交流を続けながら国内のシネマ技術の向上に向けた活動を続けている。
2018年から日本人唯一の ICTA(国際シネマ技術協会)会員。
プライベートでも「シネマ」をこよなく愛し、これまでのシネマ観賞(劇場での映画観賞)回数は1500回を優に超える。

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