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新型コロナウイルスによる影響、AMC 破産手続きの可能性

世界的に明るい話題が出てこない映画業界ですが、米国最大手の映画館チェーン AMC Theatres が破産手続きに向けた検討に入った模様です。

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AMC Theatres (American Multi-Cinema) といえば 2016 年に Carmike Cinemas を取得した結果、Regal Cinemas を抜いて全米最大の映画館チェーンとなったのが記憶に新しいところです。

北米ではほぼ独占的に Dolby Cinema を展開するなど、新技術の導入においても積極的でしたが、新型コロナウイルスの影響で全米 630 の劇場の休館を余儀なくされています。

経営陣としては6月中には再開に漕ぎ着けたいと意欲を示しているようですが、殆どの劇場が再開の見通しの立たないショッピングモールにある上に、大きな興行収入を見込むことのできる大型作品が軒並み公開延期となっており、未だ経営の先行きが読めない中で、今後の対応についての助言を得るために破産手続きの専門家を雇い入れた模様です。

まだ確定的ではありませんが、映画館チェーンとして何らかの再編成は避けられないだろうと見られています。

作成者: Yoshihisa Gonno

デジタルシネマ黎明期の2005年から国内メーカーで初のデジタルシネマ上映システムの開発をリード。その当初からハリウッド周辺の技術関係者との交流を深め、今日のシネマ技術の枠組みづくりに唯一の日本人技術者として参画。
2007年から5年間、後発メーカーのハンディキャップを覆すべく米国に赴任。シネマ運用に関わるあらゆる技術課題について、関係各社と議論、調整を重ねながら、自社システムの完成度を高め、業界内での確固たる地位を確立。
2015年からは技術コンサルタントとして独立。ハリウッドシネマ業界との交流を続けながら国内のシネマ技術の向上に向けた活動を続けている。
2018年から日本人唯一の ICTA(国際シネマ技術協会)会員。
プライベートでも「シネマ」をこよなく愛し、これまでのシネマ観賞(劇場での映画観賞)回数は1500回を優に超える。

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