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新型コロナウイルスによる影響、Alamo Drafthouse の破産申請

世界中がコロナ禍に見舞われて早一年。米国の中堅映画館チェーン Alamo Drafthouse Cinema の破産申請が発表されました。

米国の映画館営業が再開されようとする矢先の出来事でもあり、とても残念な思いです。

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Alamo Drafthouse Cinema

Alamo Drafthouse Cinema はテキサス州オースチンをベースとして1997年に始まったオーナー経営による比較的新しい映画館チェーンでした。

独特のスタイル

上映中にフルサービスの飲食を提供するという独特のスタイルで人気を広げ、全米41ヶ所に展開していました。

全米に展開する際には歴史的な劇場や建物を改装してオープンするというやり方で大都市の中心部に映画館を増やしてきたようです。

2019年にはロサンゼルスのダウンタウンにオープンして人気を集めていたところでした。

今後の営業

幸いなことには、経営陣を含むすべての資産は投資運用会社に引き取られ、規模は縮小されるものの、残された映画館は存続するようです。

技術の話題ではありませんでしたが、在米中には何度もオースチン本社を訪問させてもらい、思い入れもありましたので、あえてご紹介させて頂きました。

余談:メインストリート, カンサスシティ, ミズーリ州

個人的に思い入れがあるのはカンサスシティのダウンタウンにある100年前、1921年にオープンした Mainstreet [GoogleMaps] という劇場です。

2009年には AMC により当時の外観を残しながらフルサービスのバー&レストランを備える映画館として改装オープンされましたが、2012年に Alamo Drafthouse に引き継がれました。

残念ながら今回の破産申請に伴い手放されることになるようですが、幸い地元オーナー経営の映画館チェーン B&B Theatres に引き取られ、映画館として存続できるようです。

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作成者: Yoshihisa Gonno

デジタルシネマ黎明期の2005年から国内メーカーで初のデジタルシネマ上映システムの開発をリード。その当初からハリウッド周辺の技術関係者との交流を深め、今日のシネマ技術の枠組みづくりに唯一の日本人技術者として参画。
2007年から5年間、後発メーカーのハンディキャップを覆すべく米国に赴任。シネマ運用に関わるあらゆる技術課題について、関係各社と議論、調整を重ねながら、自社システムの完成度を高め、業界内での確固たる地位を確立。
2015年からは技術コンサルタントとして独立。ハリウッドシネマ業界との交流を続けながら国内のシネマ技術の向上に向けた活動を続けている。
2018年から日本人唯一の ICTA(国際シネマ技術協会)会員。
プライベートでも「シネマ」をこよなく愛し、これまでのシネマ観賞(劇場での映画観賞)回数は1500回を優に超える。

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