シネマテクノロジー

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デジタルシネマ名前付け規則(日本語訳)

デジタルシネマ名前付け規則は業界内の自発的な推奨で、 人が読んで分かる情報を提供することを目指しており、システムによる自動処理にはこの情報を使用すべきではありません。 上映システムは名前付けの不備により上映に問題を起こしてはなりません。


問題点:


デ ジタルシネマシステムの中には表示する文字数に制約があるものがあります。上映作品の名前が長い場合、多くの情報が切れ てしまったり、画面をスクロールしなければ見えないことがあります。このため沢山の上映作品がある場合、所望の作品を探 すのが困難になります。同じ作品名 の予告編と本編がある場合、特に困 難を極めます。

 

もし上映作品本編に以下のような名前が付いていたら:

 

Pirates_Of_The_Caribbean_At_World's_End_Feature_2.39_English_Spanish_subtitles_United_States_Rated_PG-13_5.1_Audio_2K

 

そしてデジタルシネマサーバーが40文字しか表示できな ければ次のように表示されます:

 

Pirates_Of_The_Caribbean_At_World's_End_

 

これは本編でしょうか?予告編でしょうか?画角はビスタ でしょうか?シネスコでしょうか?字幕版でしょうか?吹き替え版でしょうか?これでは誰にも分かりません。


解決策:


スタジオとISDCFはCPL の "ContentTitleText" に使用する文字列として "デジタルシネマ名前付け規則" を作りました。

 


名前付け規則に詳しくない人 のために二つの目的があります:  1) できるだけ多くの情報が見えるようにする、そして 2) その情報を決まった順序で -- 決まった場所に -- 表示する。その結果、劇場では所望の情報を容易に見付けられるようになります。これを実現するために、殆どの情報は短縮表記 -- 必要であれば作品名も -- そして、殆どの短縮表記は規格化されています。  (上記図解参照)

デジタルシネマ名前付け規則 V.9.6.1

すでにデジタルシネマ名前付け規則に慣れ親しんでいる方 は、ここをクリックして全 般的な 注意事項をご覧ください。


このサイトはデジタルシネマの上映に関わる全ての方が、 DCPに名前を付けたりDCPを探したりする際にデジタルシネマ名前付け規則の使い方を理解できるようになることを目指 して作られています。


このサイトの情報はある上映作品の特定のバージョン (5.1ch版、7.1ch版、字幕版、吹き替え版など) に対する個々の CPL を表す文字列を生成するために使用します。 この文字列は CPL の "ContentTitleText" に使用します。今日ほとんどのシネマサーバーと TMS はこの文字列を表示し、ユーザーは ContentTitleText の文字列を解読するためにこのサイトを利用します。 この仕組みは変わりませんが、今後はより詳細な情報を的確にユーザーに伝えるために CPL Metadata を使用するシステムも現れるでしょう。


この文字列は様々な場面で使用されます。CPLの ContentTitle の文字列として入力されるのに加えて、同じ CPL の AnnotationText や PKL の AnnotationText にも使用されます。これらは全て完全に一致しなければなりません。 もし一つでも一致しなければ、エンドユーザーたちの間で混乱を巻き起こすことにもなり得ます。


すべての入力項目は省略できません。システムによっては "_" (アンダースコア) の数で項目を見分けるものもあります。(推奨できませんが存在します。) もし該当しない項目がある場合には "NULL" を入力しましょう。


現在、この名前付け規則に頼る代わりに、SMPTE規格 のCPLメタデータを利用するように移行を進めています。デジタルシネマ名前付け規則に含まれるすべての項目はCPLメ タデータに入れなければなりません。 CPLメタデータは今日(2018年1月)SMPTE版で配給されている上映作品に埋め込まれています。 実際、CPLメタデータには名前付け規則に含まれるよりも詳細な情報が機械が自動的に処理できる形式で埋め込まれています。このウェブサイトには名前付け 規則とCPLメタデータの両方に含まれる情報が含まれています。

デジタルシネマ名前付け規則は新しい項目を追加するとと もに既存の項目を修正しながら進化しています。 ISDCFは名前付け規則を変更する際の調停役なっています。 通常、変更に対する要望は digitalcinemanaming@isdcf.com で受け付けており、ISDCF会合で話し合われます。すべての重要な変更はISDCFでの議論を通してのみ行われます。



SMPTE DCPのCPLの内部

DCPの作品名は //ContentTitleText に表記されています。: (歴史的にここにはデジタルシネマ名前付け規則の文字列を入れます。)

<CompositionPlaylist>

     xmlns="http://www.smpte-ra.org/schemas/429-7/2006/CPL">

     ...

     <ContentTitleText>AliceWonder_FTR-1_S_EN-LAS_US-13_51_2K_DI_20060607_TDC_OV</ContentTitleText>

     ...

</CompositionMetadataAsset>


一方、作品名は //Reel[1]//FullContentTitleText にも表記されています。:

<CompositionMetadataAsset>

     xmlns="http://www.smpte-ra.org/schemas/429-16/2014/CPL-Metadata">

     ...

     <FullContentTitleText language="en">Alice In Wonderland</FullContentTitleText>

     ...

</CompositionMetadataAsset>


追記:

ContentTitleText には作品名に加えて各種技術情報が含まれるのに対して、FullContentTitleText には実際の作品名だけが含まれます。(言語属性はオプション)


凡例: 右の黄色の欄の例では、SMPTE-DCPのCPL Metadataに含まれる情報と等価な内容が、名前付け規則の文 字列に含まれることを示しています。

デジタルシネマ名前付け規則のウェブサイトにようこそ!

Digital
                Cinema Naming Convention V.9.6.1